吉朝一門会に行ってきた
昨日は、ワッハ上方・ワッハホールでの「師 桂吉朝に捧げる 吉朝一門会」に行ってました。吉朝さんが亡くなられて半年とちょっと。7人のお弟子さんが揃って追善の意味を込めた一門会です。会場は、いつか行かな、と思ってたところですが、椅子も固定で、大きさも程よくキレイなホールでしたね。ギリギリに着いたので、資料館の方は覗けませんでしたが、確か無料で昔のビデオやらが観れるはず。今度はじっくりと訪れてみたい所です。
トップバッターは、末っ子の吉の丞さんが「米揚げ笊」を。「武闘派」のキャッチコピーの通りパワフルなのが持ち味で、テンポよく楽しませてくれました。この日もお茶子をしてましたが、がさつ体育会系な感じがあふれてはりましたねえ。時間の都合で途中まででしたが、後のトークによると、吉朝さんが最後に病院で稽古をつけてくれた、というエピソードのあるネタだそうで。次が、一番弟子のあさ吉さん。自称・呉服屋の若旦那という地味~なお着物で登場。「茶の湯」という、いっぺんこのお茶の席に呼ばれてみたいわ~と思わせる噺。最初に出てくるお菓子がおいしそうなんですよね。グルメなあさ吉さんが演じると、よりおいしそうに思えるのかも。
そして全員が横に並んでトークショー。司会は吉坊さん。東京での一門会で、わやくちゃな展開になったのを反省して、お題に沿って師匠の思い出を語ることになったものの、お題を入れてる箱はトロ箱だし(いったいどこから…)、そのお題も留めているテープがなかなか剥がせず、かえって進行のリズムを乱しているという話も…。そんなどんくさい展開もありながら(笑)、楽しい話や意外な話、お弟子さんしか知りえない話がいっぱいで、いや~面白かった。「物真似」(私が見た最後の吉朝さんは吉坊さんとの物真似でしたからねえ…)と「食べ物」、「車」に「猫」、「稽古」のお題だったかな。弟子さんの夢に登場するという話。吉弥さんも、つい2、3日前に初めて吉朝さんを夢で見たとか。それなのに「おい、ひろば!(注・さこばさんのお弟子さん)」と人違いされたそうで…(ご愁傷様です)。あさ吉さんのサバ料理(半身2500円の関サバ)を食べて「死んでもいいぐらい旨い」と言ったかと思えば(それでお亡くなりに!?)、期せずして弟子の物真似をしてしまい「この口を捨てたい」と言い放つ吉朝さん。むは~、ステキや~。オーラの泉みたいな人(霊能力者ってことらしい)を通じて吉朝さんにこの会のことを聞いたところ、「(あの世に行ったばかりで)勉強すること多いから、めんどい。顔出せたら出すわ」と言われたそうで(ホンマかいな)。ま、そう言いつつ、しっかりじっくりと見てはったんじゃないでしょうかね。最後はあさ吉さんが「7人が一人ずつ分担して、師匠の芸を受け継いでいきたい」と心強い(いや心細い?)宣言をされて、少しホロリ。
中入り後は吉坊さん。今後も追善会が予定されているものの司会ばかりで落語をするのはこの日ぐらいとか。「口合根問」のあわてモンの男ぶりがハマってました。あとで知りましたが、ネタ下ろしやったんですね。最後は、「新撰組!」で人気上昇の吉弥さんが「愛宕山」。1年前に一門で登ったというから、思い入れのあるネタなのでしょう。山をぴゅーんと降りてぴゅーんと飛び上がるというご陽気なネタで、そんなSF風味なところが好きですねえ。一門随一の実力者とあって、不思議な世界にグッと引き込んで行くのはさすがです。
みなさん、個性を発揮して演じられてるのですが、そこここに吉朝エッセンスが感じられて、ちょっと切なくなったりして。でも、やっぱり落語って面白いなあ、と思いました。とりあえず、7/9のそごう寄席での追善落語会は行かなアカンな、と今から着合い入れてますよ。
最期の作品となった「そってん芝居/弱法師」のCDも、会場で売ってました。ワッハ上方やナンバの大十でも扱ってるようです。私はお別れの会でいただきましたが…まだ聞いてないなあ。
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